転職体験記

 千 参流さん(ペンネーム)の体験記です。転職後の多忙な中で、転職の記憶が新しい内にと御願いして書いて頂きました。感謝。

「転職市場に身を置いて思うこと...。」   

9月のある英字新聞に下記の記事があった。太字の部分に引かれ、特に「英語力に問題があるほか、文化的な違いでアジア系社会を離れると就職活動の仕方さえ分からない人も多い」というくだり。

この新聞記事の数ヶ月前に予期せぬリストラに遭った。正直、ショックだった。必死で且つ客観的に転職活動をした。

幸運にも10年以上転職活動をしなくても良い環境に身を置いていたので流石に最初は戸惑った。まずはインターネットで情報収集。レジュメの書き方などを改めて勉強。英語を第一言語とする親しい友達に添削も頼んだ。母校の就職・転職支援センターにも足を運び、アドバイスを仰いだ。転職斡旋会社数社にも登録した。「ダメもと」とわかってはいても、転職斡旋コンサルタントに無理を言って電話インタビューの都合をつけてももらった。電話インタビューの経験を得るためだ。毎晩、インターネットと活用した転職に際して必要と思った勉強、レジュメの改定、そして送付を繰り返した。

ベストを尽くした、と思える以上は無理をしない様にも心がけた。1日24時間しかないし、家族もいる。転職活動が大事といっても、生活もある。やはり、生活の緩急、色々なバランスも大事だ。

アメリカだけでも数百万人の労働者が失業する中、「なんで俺だけ?」と思ってしまうのも人間の性だとも思った。だからこそ、新聞などを読み、母校の就職・転職支援センターにも足を運び、自分が卑屈にならない様にした。不意に置かれた自分の状況が特別でないことを言い聞かせた。自分のせいでこんな状況に追い込まれたのでもないことも繰り返し自分に言い聞かせた。自分の置かれた状況を皮肉るユーモアも大切だ。

以前は日本から来た労働力なのだから、日本との橋渡しなどの職務に就いて活躍できればと思っていた。10年近く前、ある会社の副社長級の方に「自分でそんな限界を設定する必要はまったくない。」と言われ、日本から来たと言うこと無くアメリカの労働市場で対等に仕事が出来る様、努力してきたつもりだ。

しかし、転職市場においてはやはり他との差をつける為に日英の言語力と日米での実務経験を前面に押してその強みと利点を強調した。インターネットでの求人情報検索でもこれらの条件で絞込みを掛けた。やはり、転職というある意味切羽詰った状況では、自分について自信を持って売れる点を前面押し出す方が有利と考えたからだ。

家も売らねばならず、1,000マイル以上の引越しをせねばならず、親しい友人とも別れなくてはならなかったが、幸い転職先が見つかった。失業期間は1ヶ月も無かった。全米の平均失業期間に比べると驚きの結果だ。運もあったとは思う。ただ、「チャンスの女神は待ってはくれない」とか言う言い回しもある様に、自分の中でシミュレーションをして、チャンスと思ったときに即決できる精神状態を作っておくことも大切だと思う。

また、日々大切なのは、何を目的としてどの様に仕事を遂行しているかを意識し、仕事をすること。

終身雇用という制度は日本国内でも崩れつつある制度と思う。そんな仕事環境下ではアメリカでは勿論、転職とは異常事態ではなく、個々人の人生と職業人生の選択肢となる傾向が今後更に強まることだろうと思う。だからこそ、「自分はこの考えを持ち、仕事に精進し、こんな成果を挙げてきた。」と言えると言えないでは、雲泥の差であろう。千里の道も一歩から。仕事でも第2言語、第3言語習得でも、趣味でも、やはり日々の積み重ねがここぞと言う時に功を奏する気がする。
参考:「アジア系米国人の失業が長期化~難しい再就職
    http://www.usfl.com/Daily/News/10/09/0914_032.asp?id=82161

質問: 体験記を書いて頂いた上に質問を御願いをして申し訳ありませんが、宜しく御願い致します。

自分でも「ようやったな~。」と思います(笑)。 以下、お答えします。

(1) レジュメの書き方などを改めて勉強

 友人のアドバイス以外、何で勉強されましたか?

→主にインターネットで参考資料を探して、人事担当者に数秒ではじかれない為のパターンを掴む様にしました。後は、自分の職歴でハイライトされるべき成果を厳選し、それら成果が読まれやすい構成にする様心がけました。

 内容的に、どの様な点を強調されましたか?

→自分の職歴で自他ともに認める成果を強調しました。自己満足な成果はいくらでもあるのですが、客観的にも評価してもらえる成果はやはり数字で表せる成果に限られました。

(2) 電話インタビュー

 どんな話題・内容でしたか?

→その職務は部下数名をも担当する管理職でしたので、「部下を持った経験は?」に始まり、「なんでこの会社のこの職務に興味があるのか?」につづき、「この業種、業界についての知識、経験は?」などでした。

(3) 母校の就職・転職支援センター

 日本の大学ですか? 在校生以外に、卒業生にもサービスを提供しているのですか?

→最終母校がUWMなので、UWMに行きました。口頭で「卒業生なんですが、アドバイスを頂きたい。」と言ったらすぐにアポが取れました。

(4) 転職斡旋会社数社にも登録した。

 できれば、お勧めの会社を、複数ピックアップして頂けませんか?

→自分の現況について詳細に話を聞いてくれたり、マメなフォローアップなどで好印象な会社は、1)TS CONSULTING と2)シカゴのTOP CHICAGOです。両社ともグーグルで簡単に見つかります。

(5) インターネットでの求人情報検索

 会社のサイトの求人情報でしたか? 又は、求人広告を集めたサイトがあったのでしょうか?

→結局転職に結びついたサイトは確かmonster.comだったと思います。それ以前、それ以外ではヤフーの求人検索サイトを利用したり、LINKEDIN経由で求人情報を見つけ、レジュメを送付してました。

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